広告

2回目の育休明けならではの「落とし穴」

本サイトはプロモーション・広告を含んでいます。

こんにちは!ぴょん吉です。


我が家には2人の子どもがおります。

上の子の復職時については、こちらの記事で書きました。

【経験談】初めての育休明けが一番危ない?スタートダッシュは失敗のもと

そして、下の子を妊娠した時も当然育休をとったわけですが、前回の育休とは全然違いました。

 

子育ても育休も、一度経験するとこなれてきて案外楽に事が進みます。

ただ、出産もこれでおしまい・・と思ったがゆえの落とし穴も。

2人目(娘)出産後の様子

2回目育休明け 産後

上の子の妊娠中とは大違い!

激烈なつわりで体重減少もひどく、グロッキーな生活が数ヶ月続いた2度目の妊娠。

ようやく楽になったのは7ヶ月を過ぎた頃。結構長いこと苦しんだもんです。

ただ、おかげで出産までの体重増加は10kg以内。まぁ、合格ラインというところでしょうか。体重は何とかなったものの、体調が安定し始めた頃から頻繁に出血するようになってしまいます。

 

仕事は早々と有休・休職を駆使して行かずに済んだんですが、日常生活を送るだけでも出血って大丈夫なんだろうか?・・と悩む日々。

上の子のときはつわりがほとんどなく、本当にお腹の中にいるのか疑わしいくらいだったので、こんなに違うもんかと思いました。

 

両方私のお腹の中の出来事なんだけどな~。

出産自体は、まれに見るスーパー安産

何とか臨月まで持っていったんですが、肝心の予定日になってもちっとも産まれず…。結局陣痛促進剤で急かすことに。

 

一度出産を経験してると対して恐怖もなく、むしろ痛みの度合いでどのくらいお産が進んでいるか分かるので余裕シャクシャク

 

病院で出たお昼ごはんも美味しく完食し、夫に「この調子じゃ夕方か夜中かもね~」なんてのんきにLINEしてたら。

突然ガチの痛みが急襲。

そこからなんと、陣痛わずか2時間半というスーパー安産。

おかげで体の消耗もあまりなく、出産翌日から病棟を歩き回って助産師さんに怒られました(笑)。

初めて子育てが楽しいと思えた

子育てそのものも2回目なので不安もなく、1人目に比べて子育てを心底楽しんで暮らせました。

上の子のときは、正直言って全然楽しくなく。可愛いのは可愛いんですが、それより不安の方が大きかったです。

 

不安なんて、2人目のときは皆無。経験値が上がっているというのは強い。

ただ、よくある話ですが、写真の量は激減しています(笑)。

復職時~復職後の様子

2回目育休明け 仕事

びっくりするくらいスムーズ

職場復帰も「前と同じ感じで」の一言で済み、保育園も息子が通っているので兄弟加点がつき、すんなりと入園。

復帰前に職場に行った際はさすがに緊張しましたが、あたかかく迎えていただき自信を持って戻れました。

 

この頃には、すでに中堅からベテランの域に差し掛かっていた私。

これ以上妊娠する気もなかったので、前回とは違いバリバリと仕事を請け負うようになりました。

今までの分も恩返しするつもりで猛チャージをかけていたような感じです。

業務が変わり、気合を入れて仕事に邁進

今までは厨房内で調理業務&栄養相談でやっていましたが、病院の体制が変わって病棟での栄養管理業務に切り替わりました。

入院患者さんのアレルギーの確認や食事内容の調整、口から食べられない人の点滴やチューブで入れる栄養(胃瘻などの経管栄養)についても管理するようになります。

 

今までと全く違う業務でしたが、患者さんの治療そのものに関われるようになり、管理栄養士本来の業務に携われたことが純粋に嬉しかったです。

求められる知識も格段に増え、日々勉強を積み重ねていきながら充実していましたが・・。

 

今思えば、無理が始まったのがこの辺だったのかもしれません。

「負けたくない」という気持ちがMAXに

管理栄養士本来の業務とはいえ、調理業務がメインだった私には正直苦手な分野でもありました。

 

でも、周りから遅れをとってはいけない。むしろ、育休を2回取った時点で相当出遅れているんだから・・。

知らない間に自分で自分にプレッシャーをかけていたのでしょう。

もともと負けず嫌いなので、それも相まって怒涛の勢いで働きました。

 

病棟業務が始まる前に、糖尿病の専門資格を取得して専門分野も定めました。

糖尿病は自分で興味のある分野だったのもありますが、同僚に同じ資格を持っている人がいないこと、糖尿病はほぼ全ての疾病に大きな影響を与えるので潰しがきくと踏んだのもあります。

どちらかというと、そういう打算の方が大きかったのかもしれません。

激務を毎日こなしているうちに「適応障害」を発症

2回目育休明け 適応障害

人生のタスクが最高値に

仕事は猪突猛進。

勤務時間が終われば1分を争ってお迎えに行き、帰宅した後はお茶の一口を飲む間もなくご飯の支度。

夢中でやるべきことをこなして、布団に入った後も翌日の仕事の流れを考えている始末。

 

一番忙しかったのは、息子が保育園年長になる前の年。

仕事と育児に加えて、保育園の父母会の会長になり、さらには糖尿病の資格維持のために各種学会に参加。

事は重なるもので、マンション購入も重なってタスクが最高値に達していたのです。

 

今振り返ると、どう考えてもアレコレやりすぎ!!

事柄を見れば悪いことは一つもないのですが、これだけ重なったことで知らぬ間に心身に不調をきたしていました。

徐々に体が悲鳴を上げ始める

最初は便秘と下痢を繰り返していた程度でしたが(これも立派な不調だけど)、そのうち夜寝にくくなり、仕事でも凡ミスが増えてきました。

息苦しさを感じたり(喉がグーッと詰まる感じ)、物欲や食欲も減っていたような気がします。

 

それでも「最近アレコレ忙しかったからな~」と、そこまで気に留めていなかったのですが。

ある時突然、仕事のやり方や書類の書き方が分からなくなってしまったのです。

もう何年もやってきたことなのに、次に何をしたらいいのか全く頭に浮かばず、ただ心臓がドキドキするだけ。

 

「これはさすがにヤバい!」と思い、症状をネットで検索すると「心療内科」「適応障害」「うつ病」の文字が。

夜間もやっている心療内科を見つけて飛び込んだところ、「適応障害」との診断を受け3ヶ月休職→復職するも1年で再発→再度休職となってしまいました。

【そもそも】なんで「適応障害」を発症しちゃったの?

「2回目育休からの復帰」の落とし穴

2回目育休明け 落とし穴

慣れているがゆえの「油断」

「経験」というものは諸刃の剣。強みにも弱みにもなるものです。

 

初めて経験することに対しては不安も大きいものの、慎重に事を運ぼうとするので大きな失敗は意外とありません。

が、一度でも経験してしまうと「こんなもんだったよね~」と適当にやりがち。

肩の力が抜けるのはいいことですが、油断を招きやすいもの事実。

 

子育ては基本的に家庭内のこと。2回目ともなれば、子供に持病がある・実親や義両親からの干渉がきついなどの要素がなければ、そこまで追い詰められることも少ないでしょう。

程度が分かっていて、ある程度自由になる。そういうところから綻び(ほころび)が出てくることもあります。

私はそれがまさに2度目の育休明けから始まっていました。

気持ちは楽でも、やること自体は増えている

意気揚々と復職し、あっという間に育休以前と同じように職場に溶け込んだ私。

順調そのもの・・と思いつつ、どこか「アレ?」と思うところが増えていきました。

 

気持ちのゆとりは最初の育休明けと格段に違うので、前のように身もこころも削るようなことは少ないだろうと思っていましたが・・。

何だか知らんけど、全然時間がない。前より手早くなっているのになぜ?

 

原因は単純。子どもが2人になれば、やること自体は増えていたからです。

 

しかも、年齢が違う子どもたち。お世話の範囲もタイミングもまだ違います。

  • 下の子はおむつで良くても、上の子はトイレトレーニング中で目が離せない
  • 上の子は食事は自分で食べるけど、下の子はまだお手伝いが必要
  • 着替えや保育園への持ち物の準備は2人とも必要(しかも、持っていくものはクラスによって違う)・・・

2人の違いは挙げればキリがないです。

 

違う内容の育児を、ものによっては時間差で行う必要がある。

育児は「気持ち」でどうにかなるものではない。2人目を出産したことで、単純にタスクが倍増しているんですから今まで通りに終わるはずがない。

 

意外に気づかないものです。

家族計画が完了したママは要注意

我が家は子供は2人まで、できれば男の子と女の子がいい。そう夫婦で話していました。

現実に希望通りに授かることができ、ここまではパーフェクト!

「あとは2回育休を取った分の遅れを取り戻すのみ!もう育休を取ることもないし、ここからバリバリ働くぞ~!」

・・と意気込んだのがそもそもの間違い。

 

前述のように、家庭内のタスクは倍増しています。

保育園から呼び出しがかかるリスクも倍です。

そこに追い打ちをかけるように仕事のタスクを増やしてしまうと、自分のキャパシティーを大きく超えることに直結。

 

私はそれが高じて適応障害になりました。

極端な例のように見えるかもしれませんが、誰にでも起こりうることです。

 

育休取得は「遅れをとること」ではありません。

 

確かに、昇進や昇給の観点で見ると周りよりペースダウンするケースは多いでしょう。

でも、長く勤務する中のほんの一時期のことです。

自分を犠牲にして必死に取り戻すほどのことでもありませんでした。今なら断言できます。

 

特に仕事好きな人は余計に焦ってしまうかもしれませんが、そこをいかに上手くブレーキをかけられるかが大事です。

それによって、今後のキャリアの再形成に大きな影響が出てきます。

子どもが小学生になれば、子育てそのもののタスクはかなり少なくなります。そこからでも十分間に合うと思いますよ。

まとめ

育休から復職するのは2回目なので、前よりも気持ちに余裕をもって生活できると思いがち。

実際のところ、わけがわからないまま突っ走っていた初回のときよりは安心感はあります。

 

でも、やること自体は倍に増えていたり、焦りから仕事を抱えすぎてしまったり

やってみて初めて気づく落とし穴が山ほどありました。

 

無我夢中で働くクセをつけてしまうと、後々ブレーキを踏みたくても踏めない生き方になってしまいます。

世の中のママたちには一気に加速しないように、少し深呼吸してから働くことを心からオススメします。

  • この記事を書いた人

ぴょん吉

管理栄養士・2児のママ。
それなりに順調に来ていたと思っていた矢先、仕事・育児・プライベートに頑張りすぎて2019年に適応障害を発症。
退職後は完全在宅WEBライター・ディレクターとして生計を立てられるようになるが、栄養士業務への未練が立ち切れず。学校給食調理のパート勤務から現場復帰を果たす。
メンタル疾患の闘病を経て、好きな仕事だけを選んで生きるワーママ生活を発信します。

-育児